「初回来店割引はきっかけです!
まずは一度お店に来店してもらえれば、
きっと気に入ってリピートしてくれますよ!」
昔、私がクーポン誌の広告枠を売っていた時に言っていた営業トークです。
しかし、残念ながら『割引が目的』で
来店されたお客さんが
通常価格で再来店することはほとんどありませんでした。
なぜなら、割引券を利用するお客さんは
常に割引券を使えるお店を探しているからです。
割引券を利用するお客さんにリピートしてもらうためには、
割引し続けなければならなかったのです。
しかし、割引を続ければ当然、利益が減ります。
その分、経費を削ればサービスや品質は下がります。
結果、お客さんが離れ、じわじわと経営を蝕んでいきます。
こうした悪循環に陥っていくことを『割引中毒』とよんでいます。
ギャンブルやアルコール中毒と同じで、
将来のことを考えれば良くないと思っていながらも
一時的な集客に快楽を感じ、割引がやめられなくなり、
気が付いたときには取り返しのつかない状態になってしまうのです。